楽天と宮城県高野連が18日、宮城・多賀城市の仙台育英グラウンドで野球教室を共同開催した。楽天イーグルスアカデミーの鷹野史寿コーチ、坂下達徳コーチが講師を務め、県内の高校生約60人と野球未経験の5歳から小学4年までの約130人が参加した。

晴天の下で行われた野球教室は、グラウンドで「打つ、投げる」といった基本動作を学び、楽天の選手が使用したバットやスパイクなどが室内練習場に展示された。鷹野コーチは、ボールを置いたティー打撃を指導。バットの芯でボールを捉える方法やタイミングの取り方を伝えた。「高校生が一生懸命動いてくれてすごく助かった。大成功だと思います」と感謝した。

このイベントは新型コロナの影響で昨年は中止となり、2年ぶり4度目の開催。宮城県高野連普及振興部の利根川直弥委員長は「できるだけ毎年開催できるように」と前向き。少子化の影響もあり、競技の裾野を広げることも重要な活動となる。「今、野球をやろうとしている子どもを大切に育てていけるようにやっていきたい」と力を込めた。

石巻工・遠藤大空(たく)内野手(2年)は子どもたちの姿を見て、自身最後の大会に闘志を燃やした。「冬で体もできてきたと思うので、これから(チームが)ひとつになって戦いたい。子どもたちのように楽しんで勝っていく野球をしたい」。昨夏甲子園では仙台育英が東北勢初優勝。野球でもっと宮城を盛り上げる。【相沢孔志】