開幕投手に指名されている日本ハム加藤貴之投手(30)が、立ち聞きでつかんだ“モイネロカーブ”を初実戦登板となる23日のロッテとの練習試合(沖縄・名護)で試す。

17日のWBCキューバ代表との練習試合前に、上沢とモイネロの会話をちゃっかり背後で聞いて情報収集。「新しいのを取り入れるのも大事。タイミングを見て試せれば」と思い描いた。

オフ前の19日の練習では、ブルペンで上沢とキャッチボールする際に自ら「モイネロカーブ!」と宣言し、投げ方をまねながら初試投。通常のカーブは縫い目に指をかけないが、新カーブは中指を縫い目にかけることで、速度が増す。「握り方を変えただけでこんなに変わるのかと。握りもまだ自分のなかでしっくり来てないので、見つけられれば。自分の可能性にかけたい」と意気込んだ。

16日のライブBPでは最速137キロ。40球を投げ安打性の当たりを11本浴びた。球が遅いと周囲から言われ「ちょっとショックでしたね。自分は思いっきり投げているのに、そういうこと言われたら。くやしいなと思って練習してます。でも頑張ります」。新たな指使いに磨きをかけ、新球場で迎える開幕戦、3月30日の楽天戦で勝利をつかむ。【永野高輔】

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