進化した投球を-。楽天田中将大投手(34)が、新たな形を追求している。新フォームで臨む今季は、3月30日の日本ハムとの開幕戦(エスコンフィールド北海道)で、11年ぶりの開幕投手を務めることが決定している。その第1歩として、23日の練習試合・広島戦(沖縄)で対外試合初登板初先発を迎えた。

足を上げたときのグラブの位置、より脱力して腕を振る-。見た目で感じる変化もあるが、「いろんな部分はありますけど、あまりここで話すのは。ちょっと隠します」と、とどめる。ノーワインドアップから2段モーション気味の投球も「それも今日はそういう感じだっただけ」。2回2安打無失点と上々の滑り出しも、先を見つめている。

21年にメジャーから楽天に復帰し、2年間はそれぞれ4、9勝。「小さい変化だけではこの2年ダメだった。大きく変えないと、同じような感じにしかならないと思った」。

強い決意を持って挑む今季。石井監督からは、開幕投手を任された。「たかぶりました」と、より力が入る。日米通算200勝まであと10勝。チームとしても、個人としても、最高の1年にするために改革を突き進める。「まだまだ完成ではないので、引き続き。ゲームでしか分からないこともある。いろいろトライしながら、知識というか、引き出しとしていろいろ入ってくる感じはあります」と手応えはある。まずは高校時代を過ごした思い出の地に完成した新球場のマウンドに照準を合わせ、細部を詰めていく。【湯本勝大】

▼楽天石井監督(田中将の投球に)「いいテンポで投げてましたし、自分の今のチェックポイントをしっかり気にしながら投げている感じは見えました」

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