東都大学リーグ1部の中大は、今秋ドラフト候補に挙がる最速155キロ右腕、エース西舘勇陽投手(3年=花巻東)が今季初登板し、3回をパーフェクトに抑えた。

大学、社会人、プロのカテゴリーを超えた交流戦の今大会は、観客も多く入っており「公式戦と同じような雰囲気で、今季初登板だったこともあって緊張しました」と明かした。

5球団のスカウトの前で、この日の球場表示は最速149キロ。試合前は直球主体に攻める予定だったが、法大打線の直球狙いを感じて変化球主体に切り替えた。今オフは変化球に磨きをかけており「変化球はまとまりがあった。狙ったところに投げられました。カットボールがよかった」と手応えあり。3回を無安打無失点、2奪三振としたが「打者もまだ目が慣れていないので、抑えることができた。今日の感じでは、リーグ戦では当てられる」と反省も口にした。

巨人の水野雄仁スカウト部長は「パワー系の投手だが変化球もよく、どちらも兼ね備えている投手。1年間、見るのが楽しみです」と高評価だった。