オリックスの開幕選考レースが本格化する。

宮崎キャンプ最終日の2日、山崎福也投手(30)が開幕投手に名乗りを上げた。

練習試合・ロッテ戦(宮崎市清武)に先発し、3回1安打4奪三振無失点と好投。手応えとともにキャンプを終え、3・31開幕西武戦(ベルーナドーム)の先発登板を「狙えるなら狙っていきたいですね」と明言した。

パの5球団が開幕投手を発表する中、侍ジャパンに山本、宮城を派遣しているオリックスは選考レースの途中。例年なら3月のオープン戦から開幕までのローテーションが組まれるが、中嶋監督はこの日「今の段階でその曜日に投げてる投手ってわけではないので」と、週末の実戦に先発する投手が開幕に該当する状況ではないと説明した。

米国での準決勝以降も投げる可能性が高い山本は日程的に厳しいが、第2先発候補の宮城は侍ジャパンの状況次第。山岡、田嶋も順調で、開幕をうかがう。さらに昨年日本シリーズの優秀選手、山崎福も立候補。監督は複数の候補がいることを認めた上で「本格的に対外試合というところには投げてないので。これから、しっかり見極めていきたいと思います」と実戦をにらんだ。【堀まどか】

〇…中嶋監督が春季キャンプで選手が見せた競争意識を歓迎した。主砲の吉田正がメジャーへ移籍し「全員で補おうという話をしましたので、全員で競争という意味でも、わかってくれたかなと思います」と振り返った。昨秋キャンプでも個々の成長が連続日本一への道と示してきたが「それぞれにレベルアップしている部分はありますけど、これから実戦になって、今度からはふるい落としになってくると思いますので、そこでどのような結果を残してくれるのかな」と期待した。

▽オリックス杉本(選手会長として春季キャンプを振り返り)「変わらずいい雰囲気で、できていると思います。個人的には、結構振り込むことができたので、それは良かったかなと。(昨季は)個人的には開幕からつまずいてしまった部分があったので、今年は最初からどんどん振っていけるように頑張ります」

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