阪神岡田彰布監督(65)が15年ぶりに甲子園で指揮を執る。

前回監督を務めた08年9月29日の広島戦以来、実に5269日ぶり。感慨もほどほどに、4日からのオリックス2連戦は、シーズンに向けた大事な本拠地リハーサルになる。

「なんぼでも、いろんなこと試せるからな。作戦以外でもな。久しぶりやし」とにやり。この日の練習中、サインを出すための、ベンチでの立ち位置を探した。「見づらいからな。だいぶ変わっているよな。深くなったよな。(三塁コーチに向けてサインを出せる場所が)一角しかない。まあ、1回やってみて」。前回最後に指揮を執った08年の開幕前に、甲子園のベンチはグラウンドレベルから90センチ深く掘り下げられた。18年にも改修され、岡田監督の感覚では、思ったよりも低く見づらいようだ。

野手にとっても重要な2連戦になる。「甲子園が初めての者もおるし、久しぶりに守備に就くやつもおるし。打ったり外野守って(球場の)大きさとか確認させなあかん」。積極的に多くの野手を起用し、打席も守備も経験させて感覚を養わせる方針だ。

キャンプ終了後に行った3日間の甲子園練習では、投内連係やシートノック、外野からの中継プレーに時間を割いた。守備重視の岡田野球の完成度を確認する絶好の機会になる。【石橋隆雄】

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