オリックスのドラフト1位、曽谷龍平投手(22=白鴎大)が、5日の阪神戦(甲子園)で対外試合デビューする。中継ぎで2イニングの予定。即戦力期待の最速151キロ左腕は「徐々に(長い)イニングを投げるようなので、しっかり準備したい」と意気込んだ。

宮崎キャンプでは、2月25日の紅白戦で実戦初登板。2被弾するなど1回5失点と打ち込まれた。だが「体力的にも技術的にもいろいろ学ぶことができて、いいキャンプになりました。ケガなく終えたことが一番大きいです」と前向きだ。

甲子園は明桜(秋田)2年夏に山口航輝(ロッテ)らと出場したが、初戦で二松学舎大付(東京)に2-14で完敗。「あまり覚えていないです。人が多すぎて、それに圧倒された感じです」。曽谷は3番手で登板し、2イニングで3失点。苦い記憶は今なお強く残っており「リベンジですね」と燃える。

奈良県出身で、子どものころは甲子園に阪神戦をよく見に行った。日曜日でお客さんも入りそう。対外試合デビューの舞台としては申し分ない。注目度の高い岡田阪神を斬って、名をとどろかせる。【高垣誠】

◆曽谷龍平(そたに・りゅうへい)2000年(平12)11月30日生まれ、奈良県出身。秋田・明桜では2年夏に甲子園出場も初戦敗退。白鴎大を経て昨年ドラフト1位でオリックス入団。スリークオーター気味のフォームから、最速151キロの速球を誇る。またチェンジアップやスライダーの精度も高い。182センチ、80キロ。左投げ左打ち。

○…選手会長の杉本が、食事会で積極的にコミュニケーションを取る。1月はレッドソックスに移籍した吉田や西武から加入した森の歓送迎会を開催。今キャンプもオフの日は人数制限などの条件付きながら外食OKとなり、リフレッシュできたという。「先輩とかに(食事に)連れて行ってもらって気づかされることも今まで多かった。若い子を誘って連れて行ってあげたい。そういうコミュニケーションは大事やなと思います」。“ラオウ会”開催で結束を図る。

○…開幕投手候補の山岡が、4日の阪神戦(甲子園)に先発する。先発で3イニング程度の見込み。3年ぶり3度目の大役も期待されるが、冷静に準備を進めている。「金土日のカードの方だと思うので、そこらへんで投げられるように。1戦目であろうが2戦目であろうが、どこで投げようが、(シーズン)最初の試合ってワクワクすると思うので、それを大事にしながら投げたい」。まずは虎狩りで開幕OKをアピールする。