昨年5月に左膝を手術し、オフに育成選手となった巨人梶谷隆幸外野手(34)が、5日の春季教育リーグ西武戦(ジャイアンツ球場)で実戦復帰する。

21年9月以来の実戦で、指名打者での出場が見込まれる。再発に細心の注意を払いながら、リハビリを重ねてきた。「体。それだけです」と、まずは無事に出場することだけを意識する。

4日はジャイアンツ球場での2軍練習に参加。実戦復帰を前に、もう1段、ステップも上がった。手術後では初となるスライディングの練習もした。右翼のファウルゾーンの芝で、まずは慎重にゆっくり滑った。その後、一、二塁間を走り、二塁でスライディング。ユニホームには久々に黒土が染み付いた。「怖いですよ。慎重にやりつつですけど、行くところは行かなきゃ」と恐怖心を封じ込めながら、感覚を確認した。

自分を奮い立たせるように、目標には開幕1軍を見据える。「目標は高くしないといけない。そこに目標を持たないとつまらないと思う。あとは体がどうか。自分でも分からない」と言葉に力を込めた。