日本ハムの本拠地となる新球場エスコンフィールドに開業する「タワー11onsen&sauna」が6、7両日に行われた内覧会で報道陣に公開された。

球場で試合観戦しながらサウナや温泉を楽しめる世界初の施設となる。温泉とサウナ、水風呂を体験し、「ととのい」ながら試合観戦を楽しめる最上のリラックス空間に、日本ハム担当記者が“潜入”した。

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白を基調とした清潔感のあるロビーに、「男湯」「女湯」と書かれたのれんが掛かっていた。ここが球場の一部だと一瞬忘れさせる空間だ。ロッカー室に足を踏み入れると、早速ファン心をくすぐる仕掛けがあった。ロッカー番号は選手のユニホームに着いている背番号のデザイン。少し迷いながらも、WBC日本代表の道産子右腕、伊藤大海の「17」が書かれたロッカーを選んだ。

まずは男女で分かれている温泉に向かった。窓越しには球場を見渡す眺望が広がっていた。モール系の天然温泉はまろやかな泉質で肌をすべすべにしてくれそう。仕事を忘れてこのまま長風呂をしたい思いを押し殺して、次はサウナへ。温度は70度だったが、通常営業時はこれが80度まで高められるという。立ったままサウナを楽しめるスペースにはバットの形をした手すりが設けられており、床材や手すりはバットに用いられるヤチダモを使用している。球場ならではのこだわりを感じた。

サウナを出たら水風呂で温めた体を一気に冷やす。公開時間が限られ、汗を1滴も流さないまま水風呂に入ったため、思わず「寒い」とこぼしてしまった。カメラマンからの「顔がこわばっている」との指摘に苦笑いするしかなかった。体を冷やすだけで整うことはかなわなかったが、常に試合展開に注目をしながらサウナと水風呂を往復できる設計には驚かされた。決定的な瞬間を見逃す心配はなさそうだ。整った後は、24席設けられている「ととのえテラスシート」へ。屋根が開放している時であれば、外気浴も気持ち良く味わえそうだ。ビールもあれば極上のひとときを過ごせるはず。

温泉とサウナに癒やされながら球場の熱戦も見られるのは最高のぜいたくに違いない。世界初の体験ができる日はすぐそこまで迫っている。【石井翔太】

○…エスコンフィールドに開業するヴィラブラマーレの客室の一部が報道陣に公開された。レイアウトが異なる全9棟のうち、ペットと宿泊できるヴィラも3棟あり、ケージやペット用のベッドなどを備えている。全棟にジェットバスとサウナ、水風呂があり、屋外には外気浴できるスペースもある。「Waterside」のヴィラでは池越しに球場を望む眺望も楽しめる。1泊1人2万8800円から。

○…エスコンフィールドの内覧会で「ボールパークTAKIBIテラスオルパ」が報道陣に公開された。グランピングができる施設で、宿泊棟は8棟備える。各棟にバーベキューグリルやたき火台が常設されているほか、歯ブラシやシャンプーなどのアメニティーも一式そろっているため、手ぶらでアウトドアを楽しめる。料金は2人で6万円から。ペットも小型犬1匹まで宿泊できる。

○…エスコンフィールドの「クボタアグリフロント」が報道陣に公開された。農業用車両などを手がけるクボタが運営する農業学習施設。一部施設を除き、30日に開業する。「TECHLAB」ではトマトとイチゴ、アスパラガスが栽培され、作物は「ボールパーク産」として、施設内のカフェで提供される予定。6月30日のグランドオープン後は、施設内を巡りながら食と農業を学ぶツアーが開始される。【関連記事】日本ハムニュース一覧>>