阪神才木浩人投手が「大谷弾」から成長した姿を見せた。

巨人とのオープン戦に先発し、3回無失点の快投。改良中の勝負球に手応えをつかんだ。初回にオコエをフォークで3球三振に仕留めると、2回には丸を139キロフォークで空振り三振。「球速も出てたし、落ちる感じも良くなっていた。理想に近づいていた。もっと良くなる気配もあるので、開幕に合わせていけたら」。150キロ台の直球にカーブも交え、巨人打線から3三振を奪い、1安打に抑えた。

前回登板となった6日の侍ジャパンとの強化試合では、大谷にフォークをとらえられ被弾した。「シンカー気味に落とすのと、球速自体を上げたい。スプリットに近い球種に」と改良に着手。「前から変えたかった。でも大谷さんに打たれてから球速を上げたいと思った」。打たれた1球は球速137キロ。140キロ台を理想に掲げ、握り方などで試行錯誤を重ね、フォークを磨く。

右肘の手術から復帰した昨季は中10日前後と登板間隔を空けたが、今季は開幕から中6日登板へ調整する。「今年はチャンスだと思っている。1年間ローテーションを入って守り抜くのが目標」。悔しさをバネに、飛躍する。【波部俊之介】

○…新生岡田阪神が今季初の伝統の一戦を制した。1万8468人が詰めかけた甲子園での巨人戦で、一時勝ち越しを許したものの、逆転勝利を飾った。現役時代から親交のある原監督との久々の対戦にも岡田監督は「まあでもオープン戦やからそんなもん、おーん」と苦笑い。巨人の印象については「WBCもやってるからなあ、向こうも岡本(和)とか大城とかもいないし、まだまだそれはちょっとわからへんこの時期にな」と話した。

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