“大将”との対戦を弾みに、開幕準備を整える。日本ハム上沢直之投手(29)が18日の巨人戦(東京ドーム)で、オープン戦初登板する。

16日のプルペン投球では、21年までチームメートだった巨人中田をイメージし、打席に右打者を立たせて調整した。日本ハム所属時にキャプテンを務め、打点王3度、通算257発を放ったスラッガーとの初対戦を調子のバロメーターにし、ベストの状態に仕上げていく。

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今月1日の発熱でちょっとだけ調整が遅れたが、もう問題はない。上沢は“出直し登板”となった11日の春季教育リーグ・ロッテ戦で3回無失点と、試運転は完了。「体調は大丈夫。やっと、しっかり体がつながってきた感じがする」。次はオープン戦初のマウンドで、仕上げの段階に入っていく。

16日のブルペン投球では、仮想中田として右打席に建山投手コーチを立たせて、イメージをつくった。「巨人の右バッターだったら中田さんかと。中田さんを想定して投げてました」。昨年5月27日の巨人との交流戦で先発も、当時中田は出場しておらず、対戦すれば初めて。「大将には投げたことないので投げられたら楽しみ」と心待ちにした。

同学年の活躍も刺激にする。WBCではソフトバンクにFA移籍した近藤が、大谷の前の2番打者として4試合連続スタメン。10日の韓国戦で貴重な1号ソロを放つなど、18打数7安打、打率3割8分9厘と好調だ。「大会前に『ケガなく頑張れよ』と連絡しました、やっぱりすごい。ああいうところでしっかりやっているので。どのチームにも、世界のどのチームも1人は欲しいんじゃないんですか」。16日の準々決勝まで侍ジャパンが戦った東京ドームで、自身も気持ちを上げていく。

開幕まで2週間を切った。「もう少しスピードは出るかなと。これから。次の試合でもう少し出力が上がって来てくれたら、より自分の中では納得した状態でシーズンに臨める」。しっかり細部まで詰め、本番に備える。

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