09年の第2回WBCで侍ジャパン監督を務め、世界一に導いた巨人原辰徳監督(64)が世界一奪還を祝福した。栗山監督率いる侍ジャパンが22日の第5回WBC決勝でアメリカとの激闘を制し3大会、14年ぶりに世界の頂点を奪い返した。

この日のオープン戦阪神戦(東京ドーム)前に取材に応じた原監督は「もう本当にご苦労さま。狂喜乱舞、日本という国が揺れた。私もその同じ気持ちで見ることができた」と日本中、世界中の野球ファンと一緒になって歓喜に酔いしれた。

選手、ファンが熱狂した大会を振り返り、何よりも球界の発展を喜んだ。「世界中でWBCという大会が非常に認知されてきた。(09年の)我々の頃も当然、強いチームを、ナショナルチームをつくっていましたけれども、さらにそれがこの大会は、どこの国も本当にベストなメンバーを組み、素晴らしいチームで、素晴らしい戦いが多く進められたということに対しては、野球界、野球人として、私も経験者として大変、うれしいなという風に感じております」とした。

その中で母国の優勝は格別な思いがある。「特に日本代表チーム、侍も素晴らしいメンバーを集めて戦うことができました。これはやっぱりひとえに、NPBももちろんでしょうけれども、栗山監督の人柄、そして情熱、そういうものがあのチームをつくり、そして世界に特に発祥の地であるアメリカチームと決勝戦で戦えた。常にアメリカにはリスペクトというものを持っておりますけれども、決戦で戦って勝つことができたというのは、これも非常に金字塔として意義ある勝利だと思います」と最上級の賛辞を送った。

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