阪神ドラフト1位森下翔太外野手(22=中大)が22日、開幕右翼スタメンの座を決定的なモノとした。自身初の東京ドームでオープン戦3号となる同点弾。この一打で打点を7に伸ばし、打撃主要4部門でチーム4冠に躍り出た。岡田監督は「タイミングの取り方がうまいからやろな。打つもんはそら使わなしょうがないやんか」と評価。争ってきた開幕右翼のスタメンを決定的なものにした。

弾丸ライナーだった。1点を追う5回、左腕メンデスの外角低めスライダーを引っ張り左翼席へ。「芯で捉えたので長打になると思ったけど、入るとは思わなかった」。打線が1安打に抑え込まれていた中での同点弾。現役時代の岡田監督を超える新人オープン戦3発目を決めた。これで17日ヤクルト戦から4試合連続安打。打率3割5分7打点、3本塁打、14安打はチーム4冠の数字だ。ベンチ前では「まだ考え中」と言いながら、右ストレートパンチのパフォーマンスで喜びを爆発させた。

この日はWBC決勝も観戦。中野、湯浅を始め、中大先輩のDeNA牧ら、身近な選手たちから刺激を受けた。「自分も目標にしないといけない。日本球界を代表する選手になりたいので、しっかり目指したい」。3年後の次回大会を見据え、若きスラッガーが走りだす。【波部俊之介】

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