藤本流スポ根トレで立て直し! ソフトバンクは札幌から福岡に移動した23日、ペイペイドームで全体練習を実施した。若手中心のピックアップ練習だった予定を前日22日に急きょ変更。目玉メニューのアメリカンノックには主力やベテラン、外国人選手も参加して汗を流し、開幕まで残り3試合となったオープン戦を前に気合を入れなおした。

なかなかチーム状態が上がってこない。オープン戦ではここまで15試合で4度の0封負け。前日までの日本ハム戦も2戦わずか2得点で連敗を喫した。藤本監督は「本当は休みやったんやけどね。もう(開幕まで)1週間前やし、何かきっかけをつかんでもらわないとね。この状態じゃ開幕に入っても心配なのでね」と、選手たちにハッパを掛けた。

柳田が、アストゥディーヨが、ガルビスが、若手に交じって右へ左へと打球を追った。この時期には珍しいアメリカンノックに藤本監督は「(体の)キレが悪いからね。いいんじゃないですか。こういうのもね。キレを出すために。今日は2時間半、3時間の移動で体が重いやろうからね。アメリカンで汗を流して、明日気持ちよく入るというのがね」と話し、ニヤリと笑った。

オープン戦打率2割2分5厘の柳田は「シーズン中も移動ゲームとかありますし、いいんじゃないですか。楽しくやりました」と笑顔。積極的休養で気持ちをリフレッシュさせていた。【山本大地】

 

○…開幕投手の大関が本番前ラスト登板に気持ちを引き締めた。24日の広島戦(ペイペイドーム)に先発登板。「あまり細かいことを考えずに投げるしかないという気持ちをしっかり出していこうと思っている。(開幕への)高まりというか、引き締まりというか、緊張感も出てきている」。オープン戦は2試合に登板し防御率2・00と安定した数字を残している。侍ジャパンの世界一もテレビ観戦。「すごく心を動かされた大会。次の大会で(メンバーに)入れるようにしっかり数字を残したい」と飛躍を誓った。

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