侍ジャパンの世界一に貢献した阪神中野拓夢内野手(26)と湯浅京己投手(23)が、ともに31日の開幕DeNA戦の出場を目指す。23日に米国から帰国した2人は24日をオフにあて、25日からチームに合流する見込みだ。開幕前のオープン戦は24日からのオリックス3連戦だけ。中野について岡田監督は「1試合ぐらい出れたらな」と明かし、開幕前のラストゲームとなる26日の同戦に出場する可能性が高まった。

中野は右手小指を骨折した正遊撃手の源田に代わり、1次ラウンドで2度のスタメン出場。チームの窮地を救った。帰国会見では「とてもいい経験ができましたし、しっかりとシーズンにつなげていきたい」と決意を新たにした。大会では主に遊撃をこなしたが、チームでは今季から二塁に専念。二遊間での連係も含め、最終調整の1週間になる。

救援で3試合に登板した湯浅もチームでは今季から守護神。今後は28日からのウエスタン・リーグ、オリックス戦に登板し、開幕守護神OKをアピールする。帰国会見では「普段では経験できないことをたくさん経験させてもらった。このチームで世界一を取れてよかった」と充実の表情。世界の頂点を知った2人が、次は虎の「アレ」に貢献する。【波部俊之介】

○…開幕投手の青柳は悔しさをシーズンにぶつける。WBCで世界一を奪還した侍ジャパンについて「日本の野球が世界に通用するということは誇らしく思いますし、中野や湯浅の活躍はかっこいいなと思いました」とたたえた。一方で、大会出場を目指しながらあと1歩でかなわなかっただけに、「あそこにいられなかったのは本当に悔しかったし、嫉妬したり、そういう部分の方が強かった」と本音をこぼした。31日の開幕DeNA戦前のラスト登板となる24日のオリックス戦に向けて「投げ切るだけ」と気合をにじませた。

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