開幕投手に内定している青柳晃洋投手(29)が、4回8安打3四球3失点と精彩を欠いた。

初回の無死満塁のピンチを切り抜けるも、2回は1死満塁で犠飛を許し先制点を献上。4回は先頭中川圭に左越えの1発を浴びるなどさらに2点を失った。右腕は「よくなかったです」と反省。足場を気にする場面も見受けられ、「全体的に滑ってしまった。もう来週なので、やれることやって、勝てるように頑張るしかないです」と引き締めた。

岡田監督はボール先行の投球を厳しく追及した。開口一番で「ボールばっかりやんなあ。ボール投げろとは言ってないから」。前回17日の敵地ヤクルト戦でも指摘したクイック投法での制球が乱れ、「クイックで外に流れてボールばっかりになるなあ。コントロール乱す方がカウント悪くなるわけやからなあ。2回連続同じこと言うたな」とぼやいた。

この日今春で初めて打席に立ち、5回1死からの打席で代打を送られ交代。3月31日DeNA戦(京セラドーム大阪)前の最後の試合で4イニングでの降板となったが、指揮官は「まだバッター行こうとしたからビックリしたよ。なんぼ開幕ピッチャーでもあんなピッチングしたら代えるよ。もうちょっと危機感持たなあかんわな」とくぎを刺した。開幕へ不安を残した。【古財稜明】

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