日刊スポーツ西日本の評論家が、23年のセ・リーグのペナントレースを占いました。本音トーク満載、順位つきの大予想をお楽しみください。

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◆一枝修平氏のセ・リーグ順位予想

1位ヤクルト

2位阪神

3位DeNA

4位巨人

5位中日

6位広島

阪神は投手陣は若手の成長もあり、大丈夫でしょう。ただ攻撃と守備に不安が残り、2位予想です。佐藤輝、大山、両助っ人が今のままでは、得点はそう多く望めないのでは。期待は森下と井上。どちらかがポジションを取るといい打線になりますが、当面は1番近本、2番中野を足掛かりに投手力中心に小差での勝負になると見ます。

「吉田門下生」の岡田監督、平田ヘッドが大切にするのは守備の基本。ポジションを固定し、捕ったら投げるの基本動作を徹底し、中継プレーでは前回政権時より低く速い返球を意識しています。昨年リーグ最多の失策数は減るでしょう。ただ中野の二塁は時間がかかるとみます。突っ込んで捕るタイプで横の動きが多いポジションだけに、ショートとの連係には十分な練習と慣れが要ります。併殺崩れで走者を残し、そこから失点することを嫌う岡田監督だけにここは肝です。

岡田監督は先が読め、作戦の失敗や焦りはないでしょう。戦い方はオーソドックス。バントは大事にします。バスターはあってもバスターエンドランはない。05年のナゴヤドームでの中日戦でマウンドに行って久保田を鼓舞したように、ここという時には動くが、勝負どころ以外は動かない。ベンチにどしっと構えるでしょう。

ヤクルトは山田、村上を中心にオスナ、サンタナ、塩見と得点力は十分。投手陣は石川、小川に年齢からかげりが見られますが、新人の吉村は球威、制球力があり、実戦向きで5勝から7勝はしそう。投手がそろえば残念ながら阪神は苦しいでしょう。DeNAは打線が良く投手力さえそろえばダークホース。巨人はベテランが多く、東京ドームでの本塁打頼みで、野球になっていない印象ですし、得点力の低い中日、投手陣の厚みがない広島は分が悪いとみます。

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