WBCで世界一に輝いたヤクルト村上宗隆内野手(23)と山田哲人内野手(30)が「JAPAN」の練習着で再始動した。26日、帰国後初めてヤクルトの練習に参加。埼玉・戸田市の室内練習場で打撃投手の球を打つなど約1時間半、汗を流した。真っ赤な侍ジャパンの練習着はさんぜんと輝き、「世界一オーラ」で室内練習場を明るくさせた。

理由を聞かれた山田は「突っ込んでいただきありがとうございます」。ヤクルトの練習着は全て神宮にあり、侍ジャパンの用具しかなかったという。「これは着たくなかったです。(シーズンへ)切り替えろという中、『お前いつまで浸ってるんだ』ってね」と笑った。村上も「(ヤクルトの練習着を)持ってきてくれているのかなと思ったんですけど(笑い)」と話した。

世界一の余韻は練習着だけではない。メジャーを目指す村上にとって大谷と過ごした日々は「すごくいい経験になった。しっかり生かしていきたい」と貴重な時間になった。優勝後、山田を肩車した場面についても話が及んだ。東京五輪で金メダルを獲得した際は「お姫様抱っこ」をして話題になったが、今回は「テツさんが嫌だって(笑い)」と肩車に落ち着いたという。

山田は米国との決勝では「7番二塁」でフル出場。強肩リアルミュート(フィリーズ)から2つの二盗を奪い、守備では遊撃源田と2つの併殺を完成させた。9回無死一塁では自らゴロを処理し、「緊張しました。なので手ではなく、体ごとセカンドベースへトスしました」と、世界一へ大きく近づくプレーの裏側を明かした。【三須一紀】

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