巨人戸郷翔征投手(22)が中12日をぶっつけ本番で臨む。28日、東京ドームでブルペン登板。106球を投げ込み、実戦を想定した。「状態いいですね。むちゃくちゃいいくらい今日も球走ってたんで、変わらず試合に入っていけるかなと思います」。ブルペンではより実戦的に、カウント、走者を頭の中で思い描き、ときには打たれることも想像。開幕2カード目の4月4日DeNA戦(横浜)初戦の先発に向けて、実戦感覚を植え付けた。

世界一を決めたWBC決勝のマウンドから、実戦登板がないまま臨むのは異例の挑戦ともいえる。ただ、それくらい決勝での感覚がさえ渡っていた。「だいぶいい感覚になったので、いいものが見せられるんじゃないかなと思います。今の感覚の方がいいくらい」。決勝では米国代表主将のトラウトを、先頭で空振り三振に仕留めたのを皮切りに、2回を無安打2三振。世界一に一役買い、地元・宮崎県から「県民栄誉賞」の受賞も決まった。これ以上ない実戦経験を潮目に変え、シーズンに突入する。

○…菅野が2軍戦を経て1軍復帰マウンドを目指す。先発した18日のオープン戦日本ハム戦で右肘の張りを訴え、1回わずか21球で降板。ここまでは1軍に同行しながら調整を続けてきた。強めのキャッチボール、遠投を再開したが、開幕後は2軍調整となる。原監督は「それは2軍で放るでしょう。彼の場合は放らないとダメでしょ。あれだけ時間を与えて投げられなかったわけだからね」と説明した。

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