侍ジャパンの白井一幸ヘッドコーチ(61)が29日、TBS系の情報番組「ゴゴスマ」に出演し、チームが結束するターニングポイントになった一戦に1次ラウンドのチェコ戦を挙げた。

野球以外に本業を持ちながら戦ったチェコ代表の選手たち。試合中、佐々木朗から左ひざに死球を受けた選手が、一塁ベース到達後にファウルグラウンドをダッシュして観衆を沸かせるシーンもあった。

「チェコ戦はアマチュア選手が相手ですので、勝って当たり前のような空気あって、序盤侍ジャパンは受け身だった。その中で佐々木朗希投手のボールは日本のプロ野球の選手でもほとんど打てない。これを徐々に必死になって食らいついてきた。そしてデッドボールです。直撃ですから。普通の選手なら退場です。チェコの選手たちは野球をやりたくて仕方がないんだ。侍ジャパンと一緒に野球をすることが幸せなんだ、そういうオーラを出していた。我々受け身になっていた。必死に戦うこの姿勢は、我々に一番必要だと気付かされたシーンで、試合でした」

試合後は大谷翔平投手(28)がインスタグラムのストーリーズに、チェコの選手たちの写真に「Respect」とコメントをつけて投稿。米国に移動する際もチェコの帽子をかぶって登場した。佐々木朗はお菓子を持参して死球を謝罪するなどなど、両チームの交流は大きな話題になった。

同ヘッドは「チェコと友好関係が結べました。チェコの戦いぶりに侍ジャパンの選手たちも感銘を受けた。デッドボールで走ったシーンは、全員がベンチで涙を流さんばかりに拍手してました」と語った。