オリックス宮城大弥投手(21)が心待ちにしていた勝負に勝った。
7日の日本ハム戦で今季初マウンドに上がり、6回1安打無失点の快投。今季1勝目を手にした。
登板前日の6日。宮城のもとに、“宣戦布告”のLINEが届いた。昨年までの女房役で、日本ハムへ移籍した伏見寅威捕手(32)から。「いい勝負というか、抑えたいなと。打ったら絶対にLINEが来るので(抑えて)僕からLINEを送りたいと思います」と宮城は意気込んでいた。
初対決は3回先頭で迎えた。ファウルで粘る伏見相手に、8球目の119キロチェンジアップで空振り三振。続いてやってきた5回2死一塁の場面では、128キロスライダーで引っかけさせ、三ゴロに打ち取った。
試合後、伏見との対戦について聞かれた宮城は「前日に勝負と連絡がきましたし、勝負というか、ボコボコにしたので、LINEしたいと思います」と勝者の弁。しかし…。「けど、練習後に由伸(山本)さんが、抑えたら(LINEの連絡を)ブロックするみたいなこと言ってたぞ、と言っていたので、ちょっと心配になってます」とけなげな一面をのぞかせた。
「寅威さんがいた時は、いいシーズンを過ごせましたし。いないからできないというわけではなく、また新たな自分を探して、もっといい結果を出して、自慢したい」。そう話していたとおり、ライバルとなった先輩にまずは頼もしい姿を見せた。