失踪中の中日ジャリエル・ロドリゲス投手(26)について、現状が9日、SNSを通じて伝えられた。全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ氏がツイッターで、映像とともに同投手の近況をアップ。ドミニカ共和国でトレーニングをしており、「メジャーに挑戦しようと日本に戻らなかった」とつぶやいた。

WBCにキューバ代表として出場していたロドリゲスは、3月29日に中部国際空港着の便で再来日を予定していたが未搭乗。球団は本人と連絡を取ろうとしてきたが、現在も連絡が取れない状況が続いている。

中日の加藤球団代表は、「どこの映像なのか、いつの映像なのか、そんなことはわからない」としながらも、「(ロドリゲスとは)統一契約書を交わしているので、現在は中日の保有選手」と、推定年俸2億円の複数年契約中と説明。20年にソフトバンクのキューバ人、コラスが亡命した際は、同球団が制限選手公示したが、同様の措置は取らず、当面は現状の契約状況を維持することを明かした。

ロドリゲスは、キューバから亡命することで、メジャーへの移籍を模索中とされる。同代表は「過去の例をいろいろ聞くと、仮に亡命が成立すれば、きっと米国のエージェントなどが連絡取ってくるのではないか。NPBとMLBのやりとり。現在は(中日の)支配下選手です」と、MLBからNPBに身分照会があってから対応すると話した。

中日はセットアッパーのロドリゲスに対して、4月4日のヤクルト3連戦からの合流を想定していたが、不在のままリリーフ陣を再編中。8日DeNA戦(横浜)ではベテラン涌井が6回2失点と粘投も、打線の援護がなく敗れ、単独最下位に落ちた。