阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22)が2軍に降格することが16日、決まった。3試合ぶりにスタメン復帰したこの日のDeNA戦では、2つの見逃し三振を含む3打席連続三振に終わった。岡田監督は「もう(ファームに)落ちたよ、何を言うてんねん。もう落ちたよ」と2軍落ちを明かし、「バット出えへん、見送ってばっかりで。見送り三振は何も起きへん」と続けた。17日にも出場選手登録を抹消される。

開幕序盤で好発進をみせていたが、急ブレーキがかかった。オープン戦で12球団2位の打率3割1分4厘の好成績を残し、開幕スタメンを勝ち取った。開幕2戦目から3試合連続打点を挙げるなど力を示したが、4日の広島戦を最後にピタリと快音が止まり、20打席連続無安打で、打率も1割6分1厘まで下降した。指揮官は「ずっと良かったからな。こんな悪なるんやな。それが俺もちょっと不思議やな」と頭を悩ませた。

森下自身は現状に悲観はしていない。「初めての投手ばっかりなので難しい部分はありますけど、打てなくて仕方ないと思っているので。状態は悪くないので、結果を早く出したい」。この日は「守備は自信持ってできる部分なので、不安なくやっています」と2回先頭関根の右翼フェンス際への打球にタイミングよくジャンプして好捕。守備では持ち味をみせた。

岡田監督は「井上上げるよ」と、森下に代わり4年目の井上広大外野手(21)の今季初1軍昇格を明言。2軍公式戦では17試合に出場し、打率2割5分8厘、4本塁打、13打点とアピールを続けていた。得点力不足が露呈している打線を活性化させる起爆剤として期待がかかる。【古財稜明】