阪神坂本誠志郎捕手(29)が、チームを3試合連続完封勝利に導いた。先発村上は8回2安打1四球。「いや、すごいですね。僕もよう分からんくらいすご過ぎて」と褒めちぎった。「いつもより変化球が多かったけど、この風と狭い球場ですごくいいテンポで投げてくれた」。本塁から中堅へ打者有利の風が吹く場面が多い中、丁寧にヤクルト打線を料理した。

バットでも今季初の猛打賞をマーク。5回、7回は生還して2得点。3試合連続マルチ安打で、この完封3試合では13打数7安打の打率5割3分8厘と大当たりだ。「いやあ、自分が一番びっくりしてます」と笑うが、打撃とリードがつながっているのかと問われると「いや、そこは関係ないです」とキッパリ。「しっかりコンタクトしてセンター中心に打つ」ことを練習から意識して取り組んでいる結果だ。

今季スタメン7戦7勝。計2失点しか許していない。不敗神話は頼もしいが、岡田監督は「坂本なあ。明日は使わへんけどな。梅野にちょっと奮起させよ。1年間、長いシーズンあるんやから」。坂本の大活躍がチーム全体を刺激し、活性化させている。【石橋隆雄】

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