ロッテが延長11回に力尽き3-4でサヨナラ負けし、開幕3連敗以来の連敗を喫した。だが、14勝10敗で首位タイ。4月終了時点での首位は、シーズン3位から日本一となった2010年以来。吉兆だ。

吉井理人監督(58)は連日の接戦を落とし「よく頑張ってくれているとは思うのですが、今日の試合は少し積極性がなくなっていた」と反省。「攻撃でも積極的に、ピッチャーもストライク先行で攻めていくこと」とシーズン当初からの意識付けを、今後も重要視していく構えだ。

4月はホームで10勝2敗。98年9月以来25年ぶりにZOZOマリンで月間2ケタ勝利を挙げるなど、首位をキープした。指揮官も「若い子たちも頑張ってくれているし、ベテランも角中が(今回の)3連戦3連チャンで出たり」と、野手は開幕24試合で19選手がスタメン出場する全員野球の奮闘をたたえた。

この日の打線は0-1の3回1死一、二塁で、ドラフト2位ルーキー友杉篤輝内野手(22)が右犠飛を放ち同点とした。1-3となった7回1死一、二塁には、グレゴリー・ポランコ外野手(31)が中前適時打。8回1死二、三塁から井上晴哉内野手(33)の中犠飛で追いつく粘りは見せた。

投手陣も先発の種市篤暉投手(24)が初回、中川圭に中前適時打を浴びて先制を許したが、2回以降は12人連続で抑えるなど、6回3失点(自責1)の好投。7回からはリリーフ陣がしっかりとゼロを並べたが、最後は小野郁投手(26)が11回裏2死一、二塁でオリックス若月に右越えサヨナラ適時二塁打を浴びた。【鎌田直秀】