感謝のフルスイングで、再スタートを切った。

右脇腹の肉離れで開幕前から戦線離脱していた日本ハム加藤豪将内野手(28)が9日、イースタン・リーグDeNA戦(鎌ケ谷)に「6番二塁」でスタメン出場し、約2カ月ぶりに実戦復帰した。「今日はトレーナーとかドクターに感謝しながらプレーしようと思って打席に立った」と、2回の第1打席から力強いスイングを披露して気持ちを体現した。

加藤豪 やるんだったらもう普通にやろうと。(トレーナーらに)まだまだなのかなって思われたくなかったので。

2カ月も野球をプレーできなかったことは人生で初めて。この日は予定された2打席とも無安打で6回の守備から途中交代も、未知の復帰ロードを支えてくれた多くの人たちへ、しっかりと全快をアピールした。

ここからは状態を上げて、1軍復帰への道のりを歩むだけだ。当面はコンディションを確認しながら2軍戦でのフル出場を目指して段階を踏んでいく予定。「加藤豪将のプレースタイルっていうのは、求められたことをやるっていうこと」。その時が来るまで、与えられた場所で全力を尽くす。【木下大輔】