西武高橋光成投手(26)が今季4勝目を挙げ、リーグトップタイに並んだ。

2回表に制球が乱れ、1イニングで36球を要した。テンポを速めた。長い髪の毛も下ろした。「何でもいいから変えたいなと思って、何が変わるかわからなかったですけど、いい方向にいったので」。

味方の逆転もあり、球威をどんどん取り戻す。リードを奪ってからは「気持ちは入りましたし、どんな形であれ、0で帰ってくるということを。1球1球集中して投げるということにフォーカスしてできたので、良かったと思います」とギアを上げ、エースとしてしっかり7回まで2失点で投げた。

7回には自己最速タイの157キロが出るなど、スタミナはさすがだ。「(計測機器の)トラックマンで158キロだったので、一応自己ベスト出して」とさらっと明かす。何度かピンチを切り抜け、チームの連敗も3で止めた。

「毎回走者出してしまったんですけど、めちゃくちゃ粘れたのでめっちゃ自信になりました」

頼れるエースは、必要と感じれば、1つの方法論に固執しない。髪だって下ろすし、グラブの色だって変える。

「流れを変えたくて。良いか悪いか分からないですけど、切り替えとしてやっています」

エメラルドグリーンのグラブで開幕し、前回登板からは濃い緑のグラブが、マウンドでのおともだ。青葉の5月。緑好き、高橋光成の季節だ。【金子真仁】