お待たせしました! 阪神シェルドン・ノイジー外野手(28)が、開幕32試合目で来日初のV打点を含む2安打、初の3打点の大暴れで7得点大勝を導いた。近本の適時打で1-1に追いついた3回、なお無死満塁。ガゼルマンから勝ち越しの中犠飛を打ち上げ、この回一挙4得点の逆転を演出。「チームの勝利に貢献できて本当によかったよ」と胸をなで下ろした。

3点リードの4回2死一、三塁では三嶋から、自身16試合67打席ぶりのタイムリーとなる右翼への適時二塁打。8回には左翼へダメ押し適時打を決めた。

岡田監督の“魔法のささやき”も効いた。10日ヤクルト戦では今季初のスタメン落ち。この日の試合前、低調だった助っ人に指揮官は「遊びながら打席に立て言うたんや」とリラックスのススメを説いた。

岡田監督 気持ちよ。フリーバッティングはそんな悪くない。「打てん時は守備で貢献する」とか言って(いたから)、「いや、守備はいらんて(笑い)。オフェンスや」言うたんや。

本番でいかに力まないか。ノイジーも「リラックスして打席に向かうことは大事だし、打撃練習と同じように向かうことができたよ」と感謝。指揮官の言葉でよみがえり、1試合2タイムリーも来日初となった。

子どもたちにも格好いい姿を見せた。ケイデンス夫人、長男スローン君、次男ストラトン君が見守る中、初めてのヒーローインタビューで「タイガースファンズ、アリガトウゴザイマス!」と日本語でお礼。家族と対面するとたわいもない会話で笑った。「試合が終わったら野球選手じゃなくて、1人の父親としての仕事なので」。パパはもっと打ち続ける。【中野椋】

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