将来の大砲候補が絶好調だ。楽天入江大樹内野手(20)が西武戦に「9番遊撃」でフル出場。4打数2安打で6試合連続安打をマークした。この期間は20打数10安打の打率5割で「最近は1日1本は打てているなと思っていた。少しずつ練習の成果が出てきている」とうなずいた。ちょうど1カ月前に1割7分台まで落ち込んだ打率も、2割8分1厘まで上昇。一方、チームは0-3で敗れ、6連勝を逃した。

入江が今季7度目のマルチ安打を決めた。0-1の2回2死一、二塁、カウント1-1からしぶとく右前打。0-3の9回にも1ボールから右前に運んだ。好調の要因は打撃フォームにある。もともとアッパースイング気味だったが、日頃のティー打撃などから「できるだけ平行に」とバットの軌道を微調整。逆方向を強く意識する中で「ライト前ヒットを2本打てて良かった」と力を込めた。

球界を代表する遊撃手のプレーを目に焼き付けた。この日はWBCで右手小指を骨折し、リハビリを続けてきた西武源田壮亮内野手(30)が実戦復帰。4度の守備機会で軽快な動きを見せた。「(源田は)常に力が抜けているような感じがする。自分は試合になると力が入ってしまうので、そこを直していきたい」と入江。あらためて自身の課題と向き合った。

仙台育英(宮城)から高校通算16本塁打の大型内野手として入団して3年目。母校は21日に大崎中央と春季宮城県大会の初戦を迎える。「『強い』と言われていてプレッシャーもあるかもしれないが、1回から9回まで集中して、最後まで戦い切ってほしい」とエール。後輩に負けじと、プロの舞台で結果を残し続ける。【山田愛斗】

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