法大は、今秋ドラフト候補の最速150キロ左腕、尾崎完太投手(4年=滋賀学園)が初完封勝利を挙げた。リーグ戦初出場、初スタメンの姫木陸斗外野手(3年=日大藤沢)が初安打となるソロを放つなど、東大から2連勝で勝ち点を挙げた。

勝ち点4で2位が決まり、加藤重雄監督(66)は「優勝を目指していたので残念でしたが、選手は一生懸命やってくれた。投手を中心とした守りの野球は少し形づくれた」と話した。

尾崎はピンチでギアを上げ、9回を被安打2の132球の力投。3回に犠打を決めた後に足をつったが影響を感じさせず、自己最多の12奪三振をマークした。「完封は頭にあったけど、三振のことは考えていなかったので驚きです。春でもっとできると分かったので、秋に向けて仕上げたい」と話した。

0-0の5回1死、リーグ戦初スタメンの姫木が初球の118キロカーブを完璧にとらえて、先制の右越えソロ。「直球が来るかなと思っていて、カーブは反応で打てた。打った瞬間、気持ちよかったです」と笑顔。今年2月に右手有鉤(ゆうこう)骨の手術を行い、満を持して出場した。「いい投手が2人いるので、秋はラクに勝たせてあげられるように盛り上げたい」と話した。