原巨人が今季初の5連勝で貯金1とし、4月7日以来、44日ぶりにAクラスに浮上した。

育成ドラフト1位の松井颯投手(22)がプロ初登板初先発マウンドで5回2安打無失点、5奪三振の好投でプロ初勝利。育成入団1年目での初登板初勝利は、18年大竹(ソフトバンク、現阪神)以来2人目で、球団史上初となった。原辰徳監督(64)は「持てる力を出せたと思いますね。ボールそのものは変化球も真っすぐも良いものを持っているので、1つ不安があるならば制球力かなと思っていましたけど、見事なピッチングをしてくれました」と、目を細めた。

6回に2失点許したものの、7回から新・勝利の方程式になりつつある、中川-鈴木康-大勢の無失点リレーで切り抜けた。「1人1人がしっかりとこう自信を持ってマウンドにいってくれる選手をつくることが大事だと思います。そういう意味では、彼らはそういう場所で戦ってくれるだろうという大きな期待を寄せております」と原監督。守備でも4回には遊撃・坂本が、5回にはスタメン起用された二塁中山、そして8回には一塁・岡本和が好守連発で、投手陣をバックアップし「川相(総合)コーチが喜ぶでしょう」とうなずいた。

昨季4月以来、1年1カ月ぶりの5連勝で、週末を締めくくった指揮官は「我々の戦い方ができるようになればね、そこそこの勝率は上がってくると思います。まあしかしそう簡単なものではないしね、来週から新たなスタートを切るというところをしたいと思います」と、余韻に浸ることなく次へと目を向けた。

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