平成唯一の3冠王で知られる松中信彦氏(49)と元阪神井川慶氏(43)が27日、球団創設85周年&ドーム開業30周年イベント「ダブルアニバーサリーデー」と銘打たれた試合の前に1打席勝負を行った。

死闘で語り継がれている03年日本シリーズの再現となった。当時ダイエーの4番松中氏と虎のエース井川氏による対戦。初球は内角へのストライク。2球目はファウルとし、続く3球目は外角へ外れた。カウント1-2からの4球目を松中氏がとらえるも、打球は遊撃後方への飛球だった。

松中氏は「(打席で)応援歌と信彦コールをいただいたので、現役時代を思い出しました。楽しかったです」と振り返った。03年の日本シリーズでは、松中氏に6打数3安打1本塁打と打ち込まれていた井川氏は「松中さんと対戦して2003年の苦い思い出が、すごくよみがえってきました」と苦笑いだった。