腰の手術からの復活を目指すソフトバンク野村勇内野手(26)が30日、内視鏡椎弓形成術後では初の2軍に参加した。この日は広島との試合が降雨中止。打撃練習やキャッチボールなどで汗を流した。「1日でも早く1軍に上がれるように、結果を残したいなと思います」と決意をにじませた。

1軍昇格へ、約3カ月のブランクを埋めていく。2月26日の春季キャンプ中に下半身コンディション不良で戦線離脱。3月31日に同手術を受け、今月24日に3軍戦で実戦復帰を果たすも、「思っているよりも感覚が戻らない。遅れを取り戻すのは難しい」。復帰後、計4試合にスタメン出場。14打数4安打、打率2割8分6厘も「実戦から離れていたので(打席の中で)頭では整理していても、対ピッチャーとなると体がついてこない」と表情は曇る。

プロ2年目も、今年で27歳を迎える。野村勇は背水の覚悟を口にする。「年齢的にも、結果を出さないとクビになる。『焦らずに』と言う方が無理かなと思います」。ルーキーイヤーの昨季は97試合に出場。球団新人最多タイの10本塁打、10盗塁もマーク。右の大砲候補として今季のさらなるブレークを期待されていただけに、「もどかしさと、悔しさしかないですね。『今、俺、何してんねんやろ』みたいな」と心境を明かした。

今後もファームで調整を続け、今週でリハビリ組を卒業する予定でいる。「1日1日やっていくしかない。焦りもありますけど、少しずつ(実戦感覚)を戻していけたらなっていう感じです」と前を向いた。