日本ハムは9回に1点差を追いつく粘りを見せたが、延長戦で力尽き、今季6度目のサヨナラ負けとなった。交流戦首位からも陥落となったが、それでも新庄剛志監督(51)は前向き。「よく追いつきましたけどね。まあ、こういう試合も必ず、143試合もやったらあるし。これは切り替えられるゲームでしたね。明日はまた切り替えて、昨日みたいな戦いができるはず」と、試合直後に気持ちを切り替えていた。

1点を追う9回は1死一、三塁で途中出場の清水優心捕手(27)がセーフティースクイズを初球に決めて同点とした。新庄監督も「1発で、よく決めましたよね」とたたえた。さらに「サードランナー、誰でしたっけ? 矢沢君か。ちょっとスタート遅れたけど、まあスリリングなタイミングに持っていったっていうことで」と、代走起用して三塁走者だったルーキー矢沢宏太投手(22)の走塁も前向きに捉えて振り返った。

試合には敗れたが、手に汗を握る、最後までどうなるか分からない熱戦を繰り広げられたことに新庄監督は手応えがあった。「今日来てくれたファンは楽しいゲームは見られたはずだし、明日も楽しいゲーム、全力でやります。明日、楽しみましょう」と交流戦2カード連続勝ち越しへ向けて意気込んだ。