育ててくれた“故郷”で大暴れする。6日の広島戦に先発する日本ハム上原健太投手(29)は交流戦2連勝を狙う。対広島は18、22年に登板し2戦全勝。広陵時代3年間を過ごした広島の球団を、今度は北広島の新球場で封じ込める。

上原が“大谷超え”を目指す。1軍昇格直後に登板した交流戦開幕の5月30日ヤクルト戦は6回5安打1失点で今季初白星。自身2連勝に向け「自分が大事にしてる球を投げたいところにしっかり投げること。そこだけは絶対にブレたらダメ。自分のいい球、持ち味だったりっていうのを、その日その日で組み合わせてやる」と意気込んだ。

対広島は18年6月18日が5回3安打1失点、昨年6月1日が6回4安打無失点。2試合とも、そのシーズンの1勝目を挙げた験のいい相手だ。高校時代3年間を広島で過ごしており「広島の友達から『カープ戦だけはやめてくれ』って毎年言われる。そう言われると頑張りたくなる」。現投手陣で広島戦に先発しチームが負けてないのは上原だけ。過去にはエンゼルス大谷も2戦2勝(大谷自身の勝敗は1勝0敗)で海を渡った。2カード連続勝ち越し中のチームを勢いづける。

前回対戦はいずれも敵地だったが、今度は北広島での対戦に「広島とは縁があるんでしょうね」。内容次第で、セ・リーグ本拠地での翌週先発登板も見えてくる。18年の交流戦ではプロ1号も放っており「ここで集中して次につながれば」。快投で勢いを付け、投打二刀流での活躍を思い描く。