広島コルニエル投手が登板7試合目で先発初勝利をマークした。尻上がりに調子を上げ、7回3安打2失点に抑えた。「とてもうれしい。プレッシャーがちょっとなくなった」。笑顔でウイニングボールを手にした。

2回は連打から無死一、二塁としたが好守もあり1失点でしのいだ。5回は制球を乱して1点を失うも、踏ん張った。投球の軸となったのは、黒田球団アドバイザー直伝のツーシームだ。体が早く開く悪癖を欠点とせず、持ち味とするため習得を勧められた。指導は春季キャンプだけでなく、シーズンに入っても続く。球場のほか、通訳を介して電話で助言をもらうこともある。「アウト取るために自分のベスト(の球種)以上になった」と得意球だ。

エスコンフィールドのある北広島市は、明治時代に広島県人が入植して開拓が始まった場所。その地で18年楽天戦以来となる交流戦3連勝を飾り、3開催連続最下位に沈んだ昨季に並ぶ5勝(4敗)をゲットだ。