阪神がオリックス山本由伸を打ち崩せず、わずか2安打で今季6度目の完封負けを食らった。

1イニング2失策から決勝点を許し、1試合3失策は今季ワースト。セ・リーグ2位DeNAとのゲーム差は3・5まで縮まった。

痛恨のミスが出たのは両チーム無得点で迎えた4回表だ。オリックス先頭2番宗の一ゴロがイレギュラーし、一塁手の大山悠輔内野手(28)が体で止めきれず失策。さらに3番杉本の中前打で無死一、三塁とされると、4番頓宮の三ゴロを三塁手の渡辺諒内野手(28)が二塁へ悪送球。2つの失策から無死満塁のピンチを招くと、先発村上頌樹投手(24)が5番中川圭に先制の右前適時打を献上した。

打線はオリックス山本の前に5回2死までノーヒット。2点を追う7回2死から死球、一ゴロ失策、三塁強襲の内野安打で満塁としたが、8番木浪聖也内野手(28)が遊ゴロに倒れた。山本には8回無失点で今季6勝目を献上。9回裏は2番手山崎颯から2四球で1死一、二塁としたが、代打佐藤輝明内野手(24)、代打原口文仁内野手(31)が2者連続凡退に倒れた。

先発村上は7回にも6番ゴンザレスに右越えソロを浴び、8回2失点(自責1)で自身2連敗となる今季3敗目(5勝)。阪神、オリックスの監督を経験し、11年ぶりに「関西ダービー」で指揮を執った岡田彰布監督(65)の復帰星はお預け。今季甲子園最多観衆4万2625人に白星を届けられなかった。

▼阪神の完封負けは6月9日日本ハム戦以来、今季6度目。交流戦では5月31日西武戦と合わせて3度目で、日本ハムと並んで12球団最多タイ。

▼阪神の2安打は今季最少。4月6日広島戦と同7日ヤクルト戦での3安打が今季の最少だった。