白星ゲットだぜ! DeNA東克樹投手(27)が、7回2失点の好投でリーグトップタイの8勝目を挙げ、チームの連敗を4で止めた。今3連戦ではスペシャルイベント「ポケモンボールパーク ヨコハマ」を開催。3日連続でピカチュウらポケモンが来場する中、最終日を初勝利で飾った。今季、ハマスタでのデーゲームは13勝2分けで不敗神話を継続。首位阪神が引き分け、1・5差に迫った。

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ピカチュウ、ニャオハ、ホゲータ、クワッスが見つめる中、東がピカチュウの人形を抱きかかえ、お立ち台に上がった。インタビュアーから今の気持ちを聞かれ「このピカチュウを絶対に持って帰るんだという思いで頑張った」と照れ笑いした。言葉の裏にあったのは、観戦にも訪れた幼い娘との約束だった。

東 ヒーローになったら、もしかしたらもらえるかもって話をしてて、「絶対に持って帰ってきてね」と言われたので、本当にゲットできてうれしいです。「マスターボールで捕まえたよ」って、胸を張って帰れます。

ポケモンコラボを堪能し、チームの連敗を4で止めるトップタイの8勝目をゲットした。6回に石川昂に同点2ランを浴びたが、ストライク先行で攻め、7回2失点でクリア。要所でチェンジアップ、ツーシームの“必殺技”が“効果ばつぐん”だった。自身のハマスタでの対中日は無傷の先発5連勝を飾ったが、試合後は思わぬ後悔を吐露した。

東 ちょっと後悔してるのが、「アズマオウ」にすれば良かったなと。

今3連戦では、ビジョンに各選手のお気に入りのポケモンが映し出されたが、東は「ニョロモ」を選択。「かわいいから」が理由だったが、試合中に自身の名字がつく「アズマオウ」が頭をよぎった。マウンドでは1回に先頭の大島に安打を浴びたが、岡林を三振ゲッツーで相手の“でんこうせっか”を阻止した。

コラボ最終日での待望の白星に、三浦監督は「白星をゲットできた。たくさんのファンの方に白星を届けられて良かったです」と笑顔。今季、ハマスタでのデーゲームは13勝2分けで不敗神話も継続。首位阪神が引き分け、1・5差に縮めた。残りは72試合。頂点を目指し、ペナントレースの旅を続ける。【久保賢吾】

◆与四球率メモ 今季の東は11試合、通算76回2/3を投げて与四球が5個だけ。9イニング当たりの与四球数を示す与四球率がわずか0・59。シーズン与四球率のプロ野球記録は昨年の加藤貴(日本ハム)がマークした0・67で、セ・リーグ記録は82年江川(巨人)の0・82。現時点の東はプロ野球記録を上回っている。

○…DeNA楠本が決勝の犠飛を放ち、東に8勝目をプレゼントした。同点に追いつかれた直後の6回1死三塁。「みんなの思いも背負って、絶対に事を起こしてやるんだと思って、打席に入った」と中日涌井の速球を中堅に打ち上げた。お立ち台ではピカチュウのぬいぐるみをゲットし「まさかもらえると思ってなかったので、すごくうれしいです」と、笑みがこぼれた。

▽DeNA牧(3回に適時打)「打席に入る前に、大和さんからアドバイスをいただいたおかげで打つことができました。大和さんに感謝です」

▽DeNA山本(2回に先制の適時打)「決していい当たりではなかったですが、いいところに落ちてくれた。先制することができて良かったです」

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