広島西川龍馬外野手(28)がプロ入り最多1試合5打点をたたき出し、虎倒をけん引した。首位阪神に快勝して連敗ストップ。首位に2・5ゲーム差と肉薄した。

1回に1死二、三塁で阪神は内野を前進させた。「追い込まれるまでに前に飛ばそうと思っていた」。西勇の1ストライクから外角チェンジアップに食らいついて、一、二塁間を抜いた。「僕が打っていたら勝っていた試合もある。そういう意味では、1打席目に出たのは楽になった」。3回には真っすぐを引っ張り、再び右前打。1点を返された7回は1死一、二塁からセンターバックスクリーンへ7号3ランを運んだ。

昨季は長期離脱があったが、今季はここまで全試合出場。首脳陣からの休養の打診も、断った。主軸としての自覚であり、バットマンとしての心意気。「今年はケガせずに出続ける。出続けるのなら、何かタイトルを取らないといけないと思っている」。92安打はリーグトップ。打率3割2分6厘も同2位を維持する。

新井監督の選手起用もハマった。試合前まで西勇は右打者の被打率3割3分8厘に対し、左打者の被打率は2割1分6厘。それでも、2番以降はすべて左打者を並べた。「うちの左打者はレベルが高い。一概に数字だけでは当てはまらない」。相手が嫌がる策を講じるだけではない。自軍の選手の生かし方を知っている。ひときわ輝いた4番に「本当に頼りになります」とたたえた。【前原淳】