シーズン前半戦を5連勝の2位で終え、広島新井貴浩監督(46)がここまでの戦いぶりを総括した。

2位ターンについては「今のこの位置っていうのは選手が本当に頑張ってくれていると思いますし、ただ、ここの位置にいることに驚きはない、です。うちの選手は、それくらいの力はあると思ってるから。みんなの頑張りはすごくうれしいけど、驚きはないです」と強調した。

一方で、成長には目を細めた。中でも今の位置にチームをけん引するポイントになったのが、5割で終えた交流戦。同戦開幕カードのオリックス戦、続くソフトバンク戦は1勝2敗と負け越したが、日本ハムは3連勝。最終カードの西武戦は相手エース高橋に土をつけ、2勝1敗の勝ち越しで終えた。「ほぼほぼ全部表ローテが来た中で、それを五分にやりあったっていうのはまさに戦いながら成長できた。こっちも手応えを感じましたし、選手も自信になったんじゃないですか。よーし、これはおれたち強くなってるぞって」と振り返った。

投手陣ではエース大瀬良が4月下旬に左太もも裏痛で、床田が5月に左肘炎症で途中離脱し、絶対的な守護神だった栗林も6敗を喫して最終回という本来の持ち場から外れている。打撃陣でもマクブルームを不振で欠き、西川は右脇腹痛で戦列を外れた。それでも全員でカバーし、ここまでリーグトップの47勝を挙げてきた。「ここ一番で守り勝った試合は結構あったと思います」とナインの粘り強さに胸を張った。

「ここだ、ここいくぞって、みんながそれを分かっていると思う。ここいくぞ、というときの集中力の上がり方というのは、開幕のときに比べて上がっていると思う」と勝負どころのつかみ方にも手応え。まさに全員が束になるカープらしさで前半戦終盤を勝ちきり、後半戦に向かう。

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