3位DeNAが延長12回、0-0で2位広島に引き分けた。4月15日以来の4位転落を免れた。

中6日で先発したトレバー・バウアー投手(32)が快投した。初回に2安打を打たれたが、盗塁刺と三振で切り抜けると、勢いに乗った。2回から7回までは無安打投球。9回までに110球を投げたが、延長10回も続投。補回(延長イニング)まで投げた外国人投手は、DeNAでは02年のホルト以来21年ぶりとなった。

「1回の2安打以降はスムーズにいけた。最終的に勝てなかったので、それが必要だった。延長10回は大学で1回投げたことがある。プロでは初めて。試合を全て投げたいと思っている。負けるのが嫌いだから。試合が決まる前に降りると負ける可能性がある」。

10回は2死一、二塁のピンチでこの日最速タイの154キロを出すなど、無尽蔵のスタミナを見せつけた。最後は153キロ直球で田中を左飛に打ち取り、両手をスタンドを見つめて上げて、マウンドを降りた。延長11回は先頭打者で、代打西浦直亨が告げられた。「疲れているように見えたかい。最速の154キロが最後のイニングに出た通り。10回にアドレナリンが出ていたので今夜は寝られそうにないよ」。

バウアーは10回123球を投げて、4安打5三振3四死球で無失点だった。それでも、勝てなかったことに満足はしていない。「今日は勝たないといけない試合だった。そこはフラストレーションがたまる」。負ければ4位転落の危機をさけたが「順位は見ているが、一番大事なのはシリーズに勝ち越すこと。相手投手もいい投球していい試合にはなったが、自分たちが勝たないと、しっかりした野球を続けていかないと」。ワールドシリーズ経験者は、気を引き締めた。

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