DeNAが、1分けを挟み4連敗を喫し、今季97試合目で自力優勝が消滅した。首位阪神とは今季最大の9ゲーム差に広げられ、貯金も消滅した。

先発石田が6回途中3失点で降板。打線は6回に牧、ソトの連続適時打で1点差に迫ったが、7回以降は好機であと1本が出なかった。

三浦大輔監督は次々と勝負手を打った。1点ビハインドの7回1死二、三塁、キャプテン佐野に「代打の切り札」の楠本を起用。左腕の島本にスイッチされ、得点には結びつかなかったが、8回には1点ビハインドの中でセットアッパーのウェンデルケン、9回には守護神森原を起用した。

佐野が代打を送られるのは、19年9月16日の中日戦で7点ビハインドの9回に代打中井を起用された以来だった。

8回にも無死一、二塁の好機をつくったが、ソトが中飛、1死一、三塁から代打蝦名が空振り三振に倒れ、大和も中飛に凡退し、スタンドがため息に包まれた。

三浦監督は「あと1本というところでしたけどね…。勝負に出て、取れなかったのは自分の責任です」と悔しさをにじませた。

▽DeNA佐野(19年9月16日の中日戦以来の代打を送られ、ベンチで目に涙を浮かべ)「監督の判断に従うしかないですし、打者として、悔しいという思いが一番です」

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