タッチの差であと1点に届かなかった。

巨人が真夏の「伝統の一戦」初戦に競り負けた。3点を追う8回、秋広の適時打で2点差とし、なおも一、二塁で岡本和の左中間適時二塁打。一走・秋広が同点の走者として激走した。1度はセーフ判定も、リプレー検証の結果、本塁憤死のアウトに覆った。まぼろしの同点に終わり、逃げ切られた原監督は「あそこはいかせるべきだし、いいボールが返ってきたというところでしょう」と悔しさを押し殺した。n

怒号と声援が入り交じる大接戦は、回を追うごとに殺気立っていった。5点を追う4回から長野の3号2ランで始まった反撃で、スコアを動かすたびに歓声が巻き起こった。8回に登板した高梨には、7月に近本が死球で骨折した因縁による大ブーイング。「しぶとくみんなで、1歩届かなかった」と原監督。チームは1試合でBクラスに転落。9日に敗れれば、自力優勝消滅の危機に立たされた。

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