ヤクルトのキャプテン、山田哲人内野手(31)が10年連続の2桁本塁打を記録したが、チームは首位阪神に3タテを食らった。

3点を追う5回2死二塁、阪神先発伊藤将の140キロ直球を左翼席へ運んだ。10号2ランに「追い込まれてましたし、2打席凡退してるんで、なんとか結果を出したいという気持ちと、コントロールが良くて、良い球を投げていたんで食らいついていきました」と語った。

山田は履正社から10年ドラフト1位でヤクルトに入団。4年目の14年に29本塁打を記録して以来、10シーズン連続で2桁本塁打となった。広沢克実が85~94年にマークした球団記録に並んだが「知らなかった。全然意識していなかったんで1年1年勝負だと思います」と語った。

プロ通算で281本となり、300本塁打まで19本に迫ったが、これについても「通算とかあまり気にしない。1本1本の積み重ねだと思います」と冷静だった。

それでも首位阪神に及ばなかった。1、1、2点差と接戦だっただけに、白星を拾えなかったショックは大きい。高津監督は「この3連戦、初回は全部、3者凡退。相手はね、近本が全部フォアボールで出てる。そういうところの差があるのかなと思いますね」と分析した。

得点機であと1本が出ないのが今季の苦しいところ。「そこを打たせない相手のピッチャーであったり、甘い球を待つこちらの選球眼だったり、その反対だったりね。ボール球を振らせる投手の技術であったり。ちっちゃい差かもしれないですけど、結果、勝つ負けるという風に差がつくわけなので。非常に大きな問題だと思いますね」と深いテーマを吐露した。

15日からはホーム神宮で6連戦。「ストレスのたまるこの3連戦だったので。勝てそうでいけなかった3つなのでね。東京帰って、神宮帰って、頑張ります」と切り替えた。【三須一紀】

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