明大の4年生バッテリーが勝利を引き寄せ、2連勝で早大から勝ち点を挙げた。

今秋ドラフト候補の村田賢一投手(4年=春日部共栄)が6回無失点で試合をつくり、2試合連続でスタメンマスクをかぶった菅原謙伸捕手(4年=花咲徳栄)が好リードと適時打で貢献し4連覇へ首位を守った。法大-慶大は好投手の投げ合いとなり、規定のため延長12回の0-0で終了。第4戦は、26日に行われる。

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4年生バッテリーが意地を見せた。村田は中1日での先発。4回1死三塁のピンチでは、早大の3番熊田からシンカー、4番印出からは直球で2者連続空振り三振を奪いガッツポーズ。23日の初戦は4回3失点で降板し「前回悔しかったので、今日は何が何でも抑えてやろうと思っていた」。2日間で体重を2キロ落としたことも効果があり「このままの体重でいきます」と笑った。

コースを突いた投球を7球団のスカウトにアピール。西武潮崎編成グループディレクターは「コントロールのよさが光っていた。自分で考えて投げられている」と評価した。

第1戦を落としたが、菅原が2日連続でスタメンマスクをかぶり2連勝。7回2死一、三塁では左前適時打も放ったが「それよりも、チームが勝ったことがよかった。明大の粘り強さを受け継がないといけないと思っていた」ときっぱり。ブルペン捕手を務めることが多かったが、常に対戦相手の試合をチェックし、分析。アナライザーの協力もあり、早大打線を2安打に抑えた。田中武宏監督(62)は「(昨日から、菅原)謙伸が早大打線を崩してくれて、それが尾を引いている」。選手層の厚さを見せた。【保坂恭子】