巨人の次期監督となった阿部ヘッド兼バッテリーコーチが“所信表明”を行った。今季最終戦後のセレモニーで、退任を表明した原監督から来季指揮官に指名され、マイクを渡された。「まず、ごあいさつさせて頂く前に、今年度巨人軍は優勝争いすることも出来ず、ファンの皆さまに大変申し訳なく思ってます。申し訳ございませんでした」と、頭を下げるところから始まった。

ヘッドコーチとして原監督とタッグを組み、「奪回」を掲げた今季は71勝70敗2分け。負け越しこそ免れたものの、2年連続Bクラス。そこからの再建へは、険しい道が待っている。球団最多勝利数を挙げた原監督からバトンを託され「常勝軍団であれ。大役を受け継ぐことになり、とてつもない重圧を感じ、身の引き締まるところでございます」と、プレッシャーは計り知れない。

選手時代は4番、そして捕手として、主将として、背中で巨人をけん引してきた。今度は球団史上初の捕手出身監督として、ベンチでタクトを振る。「とにかくファンの皆さんのために強い巨人軍、愛される巨人軍を作るべく、チーム一丸となって戦っていく所存です」。常勝軍団復活の決意を、言葉に込めた。【栗田成芳】

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