日本ハムが、来季3年目を迎える新庄体制を支えるため、今季限りで現役を引退した日本ハム谷内亮太内野手(32)の入閣を検討していることが5日、分かった。1、2軍の振り分けや役割は調整中も、内野守備を指導するとみられる。

内野4カ所の守備を安定して守れる“守備職人”で、ヤクルトから日本ハムに移籍した19年から3年連続で守備率10割を記録。途中出場でも集中力を保った打撃や守備で、若手の手本として存在感を発揮したほか、自主トレ期間中には若手相手にノックを打つなど、献身的な姿勢でチームメートに慕われた。新庄監督は、谷内の人間性について「谷内君の背中を若い子は、ものすごく見ている。谷内君の言うことなら聞きたくなる。そんな先輩だと思う」と高く評価していた。

チームは今季、5日時点で12球団最多の94失策でリーグ戦を終え、守備力が課題となっている。内野のユーティリティーの名手は、指導役として最適で、9日から始まる秋季練習にも参加の見込み。引退会見では、今後について「野球界で何か仕事が出来たら」と話していた谷内。新庄監督が集大成と位置付ける3年目へ、心強いピースとなりそうだ。

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