自分との約束は、最後まで貫く。フェニックスリーグに参加中の西武是沢涼輔捕手(23)が9日、一番乗りで宮崎・南郷スタジアムの室内練習場に来た。
練習量の多さで知られる山川穂高内野手(31)がキャッチボールを始めた午前8時27分、すでに是沢がマシン打撃の音を響かせていた。
普段も職住接近のカーミニークフィールドで、朝晩と打ち込んでいる。ルーティンは変えない。「そうですね、やっぱ、なんか人生変えたいなと思って」と汗をぬぐう。
「北極星」「火縄銃」など象徴的なフレーズを残した昨秋の新入団会見で、話題をさらった。中村、栗山、源田らそうそうたるレギュラー陣が、ほぼ1発で「是沢」の名を覚えた。十分に人生を変える出来事だったが「まだ全然です。もっともっと」と貪欲だ。
育成選手としてのプロ1年目を終えた。途中で3軍降格になった時は、分かりやすいほど悔しいそうな表情を見せた。体は大きくなり、法大時代に東京6大学リーグ通算0安打の男は、見違えるように打球が強くなっている。
しかし必死に朝晩の打撃練習をこなすのは、守備練習の時間を捻出するため。そこは佐藤龍世内野手(26)と同じ意識だ。守備への課題を痛感する1年だったという。
「シーズン通して盗塁全然刺せなかったので。アウトかセーフか勝負できる送球を増やしたいです。そこをしっかりもう1回」
2軍では3割以上の盗塁阻止率があったというものの「3軍戦で全然刺せなかったです」と反省。独立リーグや社会人、大学のチームとの対戦が多い3軍戦。必然的に対NPB戦ではアピールもかねて積極的に走ってくる選手も多い。
「フェニックスもアピールの場なので、走ってくる相手の選手も多いと思います。その中でしっかり勝負できるように」
そう言って、午後も遅くまで自主練習に精を出していた。【金子真仁】



