焼き肉パワーで球速アップ! 阪神のドラフト2位四国IL徳島・椎葉剛投手(つよし、21)が30日、徳島市内の球団事務所で、畑山統括スカウトらからの指名あいさつを受けた。

9月下旬、球場表示で159キロを計測した剛腕。球団からは「力強いストレートをもっと生かしながら成長できたら」と期待をかけられたという。徳島入団時の最速は148キロ。「体重を増やすのと、ウエートトレーニングを1年間取り入れたのが一番」と最速11キロアップの理由を明かした。

体重面では球団トレーナーと話し合い、1食で白米2合がノルマ。「(体重を)増やすために頑張って食べました。最初は40分ぐらいかかりました」。野球のない休日には個人経営の焼き肉店でアルバイト。白米の進む「まかない」が一役買った。自炊での食トレも欠かさない。タンパク質をより取れる親子丼を「頻繁に作ってました」と明かす。結果的に約6キロの増量に成功。183センチ、92キロの大型右腕へ進化を遂げた。

大阪・堺市出身でオリオールズ藤浪と同郷。阪神時代に日本人球団最速の162キロ、現在は102・6マイル(約165・1キロ)も計測した地元の先輩。「すごいの一言。自分もそうなりたいなと思って見ていました」。自慢の直球を磨き、さらなる進化を目指す。【波部俊之介】

◆椎葉剛(しいば・つよし)2002年(平14)3月18日生まれ、大阪・堺市出身。三原台小1年から高倉台ポニーズで野球を始める。三原台中では富田林ボーイズに所属。島原中央(長崎)では3年春まで捕手だった。ミキハウスに3年間所属し、今季から四国IL・徳島。最速159キロ。目標の選手は元阪神の藤川球児氏。183センチ、92キロ。右投げ右打ち。

▽阪神渡辺スカウト (魅力は)空振りとファウルが取れるところ。昔の藤川球児さんみたいに空振りを取れる投手は少なくなってきた。抑えをできるくらいの力はあると思う。

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