国内FA権を取得している西武山川穂高内野手(31)が権利行使を検討していることが5日、分かった。通算218本塁打の山川は今季、書類送検までされた自身の不祥事もあり17試合のみの出場。故障者特例措置で権利を得た。嫌疑不十分での不起訴決定の後には「多大なるご迷惑をかけてしまった」と謝罪。一方でもともと球団に愛着はあるものの、近い関係者には野球選手としてのさらなる成長を望む思いも伝え、熟考を重ねてきた。

西武側はすでに、代理人を立てる山川サイドに来季の単年契約を提示済みで、5日時点での返答はないもよう。FA対象選手には「年俸増+複数年契約」の提示が一般的だが、今回は事情が違う。球団幹部は「ご想像にお任せします」と話すにとどめたが今季成績、不祥事の影響などを踏まえると減額が有力だ。最終的に権利行使となれば、他球団が西武以上の評価をする可能性もある。

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